[4] 川をきれいにしよう
大栗川を散歩していると、発泡スチロールのかけらやレジ袋が川床の草木に付着し、とても感じが悪いですね。
たまに自転車までも投げ込まれているのを見るとモラルの悪さにガッカリします。川に捨てなくても、大雨が降ると路上や庭にある軽いものは流され、川に捨てたことと同じことになります。
また薬品・廃油や家畜の糞尿があれば、地面に浸透をして地下水を汚染しますが、側溝を伝わって川にも流れ込み汚染が進みます。無意識のうちに環境汚染へ加担したことになります。
川の水の汚れは、一般家庭の台所排水や洗濯水などの生活排水によるものがほとんどです。
ふだん私たちは、台所で洗い物をしたり、お風呂に入ったり、洗濯をしたりしていますが、そのことによる排水はとても汚れています。
その汚れた水を生活排水として下水道を通さずに川に流すと、川はますます汚れてしまいます。これは有機物が化学分解するために水中の酸素を奪うためです。
ちなみに、みそ汁・おわん1杯・200ミリリットル(mL)を流すと魚が住めるまでの希釈に要する水は風呂桶4、5杯分です。同様に、米のとぎ汁500mLで風呂桶4杯分。てんぷら廃油500mLは風呂桶330杯分だそうです。
八王子市では、市内全地域への下水道完備を目指し工事を開始しておりますが、都市計画が進んでいない山間部や丘陵地帯は沢山あって長期を要するようです。
由木地区では東芝団地の一部や鑓水の下水道完備が進行中で工事は途中ですが、未だに上水道がなく井戸水で生活されている家庭も若干あります。
下水道がなくとも生活水と水洗トイレを浄化する排水処理合併槽を設置すれば良い訳で、このような地域の住宅には市から補助金が支給されます。
大栗川の小さなダムに魚道を設け、どこにでも魚類が住めるようにとの意見が出たので将来が楽しみです。