web版 第17-2号(No19)
   
  どんどん焼き(さいの神)  飯島 清

 数年前までは「さいの神」と呼んでおりましたが、近年「どんどん焼き」の言葉に変わってきています。

 私たちの地域では、昔から一月十四日に行うのが習わしです。

 この行事はお正月の松飾り、しめ飾り、お札、破魔矢、書初めなどを焼いて「無病息災・家内安全」を願う行事です。

 今年は天候にも恵まれ、午後から馬場(ばんば)南ケ谷戸講中役員さん達がどんどん焼きの準備をしました。お米の粉で作った団子(蚕の収穫を祈願したまゆ玉団子)を、大勢の方々が木の枝先に沢山刺して重そうに持ち寄り、大変な賑わいで広い場所も狭く感じるほどでした。

 火の勢いがおさまった頃、沢山の団子が目の前で次々と焼かれ、その場で食べる人家に持ち帰る人それぞれですが、この団子を食べると風邪を引かずに一年が過ごせると云われています。

 今回も例年どおり皆さんから沢山の寸志、清酒などをいただきました。

 また、久しぶりに甘酒のふるまいもあり、皆さんから「温まり美味しい」と大変喜んでいただけました。寒くなった夕方、火を囲み団子を食べ一杯飲みながら、子ども達には思い出を、そして近所の交流が持てたと思います。
 最後は、役員さんの指導で皆さんと共に火の始末をして、楽しいひと時が終わりました。

 最近は宅地化が進み、どんどん焼きのできるような空き地が無くなってきましたが、幸いこの馬場地区は恵まれています。

 場所は下柚木会館向いの路地を上った高台で、都立大学・南大沢・多摩センター方面が一望でき、とても良い場所です。このような行事は、是非次世代に残したい文化だと思います。

「来年もどんどん参加して下さい!」

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発行 下柚木町会  編集 下柚木町会広報部

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