節水工夫は環境と家計に貢献 [1]
海外へ行くと「水の有り難さが分かる」と云われます。
開発途上国の多くには、水道が無かったり井戸すら無い地方が沢山あります。欧米へ行ったら生水は飲まずミネラルウオーターにしなさいと忠告されます。普段の生活では、水の有り難さは余りピンと来ない方が多いようです。
下柚木にも下水道が完備されて久しいですが、水道料金に下水道料金が約四割入っていますね。市から毎月来る請求書兼のお知らせには今月分と前月分、前年同月分が書いてあります。ご主人も是非ご覧下さい。
昨年、環境と家計に優しいというふれ込みに釣られ、我が家でも食器洗い乾燥機を買いました。確かに便利ですが、パンフにあった「手洗いより無駄水カットで年間八万円もお得!」なんと八ケ月で元が取れるってホントかな?と思っていました。
先月読んだ環境専門誌に、この八万円お得を不思議に思った技術ヤが追跡調査の報告を載せていました。
計算の基礎データが日本電機工業会基準の六人分食器を手洗いするのに百五十リットルを使用する・・・ウソー!六人分を洗うのにお風呂一杯分の水量を使うわけがない。
技術ヤの調査では主婦八人のモニター平均で五十一リットル、食器洗い乾燥機では各メーカー共十一リットルの使用でした。元を取るための計算は電気代、ガス代など家庭ごとに条件は異なるので難しいですが、壊れる前には元が取れる感じです。
それよりも地球温暖化防止へ役立つ炭酸ガスの削減は、手洗いよりガス湯沸かし器接続の食洗機が二五%節減、水道管直結の食洗機では電気代がかさむため二五%アップでした。
この雑誌の総合評価では、炭酸ガス排出量削減で四つ星★★★★、家事の軽減などによる社会的貢献性が四つ星★★★★でした。政府でも省エネ家電品として推奨しています。
洗剤は、泡の出るものは使えませんので、ホームセンターで食洗機専用品を求め食器量と残油程度に応じて節約すると、更に環境へ優しくなります。
なお究極の省エネは、毎食に一枚のお皿へご飯とおかずを盛り合わせて食べ「手洗い→自然乾燥」を継続することでしょう。
[次号に続く]