web版 第18-1号(No30)
   
   ちょこっとエコ知識

[1] 八王子市の環境白書 その1

 八王子市の2005年度環境白書(データは2004年度分)は、昨年10月に発行され図書館や市ホームぺージにあります。ぜひ、機会を作ってご覧下さい。

 本文は、「八王子市のより良い環境作り」のためにの環境基本計画概要。特集としての「ごみの有料化」および「みどりの保全」の背景・経過・今後の展開・評価などです。「環境の現状と取組み」では水・大気・有害化学物質・騒音振動・地球温暖化防止・管理指標の現状と取組み・評価が報告されています。

 また、「環境教育・学習・地域での市民と事業者の取組み」も紹介されています。東部(由木)地区環境市民会議では、里山環境を保全・再生・支援するために「多摩丘陵の自然を守る会」の協力を得て行った自然観察、地域内の巨木調査とマップ作り、南大沢市民センターまつりでのごみ減量キャンペーン、大田川・大栗川の水質調査、大気汚染の市内一斉調査におけるNO2濃度測定などでした。

 次に、別冊報告のデータ集から由木地区に関連があるものをピックアップし簡単に紹介いたします。

 大栗川の定期環境測定は、由木東小学校の裏手にあります「東中野橋」に於いて、クロム・水銀・クロロエチレンなどの「健康項目」は年2回、BOD・COD・大腸菌群数などの「生活環境項目」毎月1回のペースで測定されています。これらの数値は、最大・最小・年平均とも環境基準値をクリヤーしている。BOD値は、平成7年5mg/Lに対し平成16年は1.4mg/Lと年々に良くなっています。

 ちなみに渓流に棲むイワナやヤマメは2mg/L以下、コイ・ウグイなどは5mg/L以下ですからBOD値からのみの推測では魚類が棲んでいて不思議ありません。しかし大栗川にはゴミが多く透明度も良くないためまだ川に手足を入れたいとは思いませんね。みんなで川を大切にし、昔のように水清らかな大栗川を取り戻しましょう。

 地下水の水質測定は堀之内が測定場所です。カドミウム・水銀などの有害金属やクロロエチレンなどの有機塩素化合物・硝酸性窒素およびシマジン・チウラムなどの指定農薬は環境基準値以下(概ね10分の1以下)です。

 硝酸性窒素は堀之内1.1mg/Lに対し加住町6.7mg/L(環境基準値10mg/L以下)でした。濃度は化学肥料に由来しますが、由木には農業が少なく加住町に多いからかも知れません。NET情報ですが、硝酸性窒素は赤ちゃんにブルーベビー病(メトヒモグロビン血症)を引き起こすという症例が米国から報告されています。カゴメ野菜ジュースに180mg/Lも入っているという報告もありました。

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