web版 第18-2号(No31)
   
   ちょこっとエコ知識

[1] 八王子市の環境白書 その2

 2回目の紹介として、下柚木を中心に各種大気汚染.平成16年度データをチェックして見ましょう。

 大気汚染の由木地区測定ポイントは、伊東たばこ店の南隣にある支所臨時駐車場の道とん掘側にあります。近くを通られたときにフエンス越しに建屋の門表をご覧下さい。

 ここで計測している項目は、窒素酸化物(NOとNO2)、浮遊粒子状物質(SPM)、風向き.風速です。

 窒素酸化物は酸性雨や喘息などの原因を作る物質で主に自動車の排気ガスから出ます。

二酸化窒素(NO2)の環境基準は0.6PPM以下ですが、下柚木測定ポイントでは年間平均値で0.023PPM、1時間値の最高値でも0.09と良好です。打越測定ポイント(信号打越から300m入いった16号バイパス中谷戸ICそば)もほぼ同じデータでした。また、下柚木測定ポイントの過去の年間平均値推移は平成14年0.045PPMから平成16年0.035PPMへと低減中です。

 浮遊粒子状物質(SPM)はディーゼル車から排気される黒い煙に含まれ、肺がんや喘息の原因となる物質です。東京都では新たな規制を進めましたが全国的にはこれからの対策です。

 この物質の環境基準は、1日の平均が0.1mg/3m以下、かつ、1時間の値が0.2mg/3m 以下です。下柚木測定ポント(歩道ではない)の年間平均値は0.033mg/3m、1時間の最高値は11月のみが0.213mg/3mで若干オーバーでした。館町の公団マンション街真ん中で、年間平均値は0.026mg/3m、1時間の最高値は11月のみが0.143mg/3mでした。また、下柚木測定ポイントの過去の年間平均値推移は平成14年0.11PPMから平成16年0.075PPMと順次に低下中です。更に、ディーゼル車の排ガス規制が進行中のため、もっと少ない値へ移行しそうだ思われます。

 車の排ガスは、健常者でも健康に悪い訳ですから、喘息でなやむお子さんたちのために、環境は更に向上するべきでしょう。

 二酸化硫黄(SO2)は、石炭、重油、軽油を燃焼させると発生します。これが酸性雨の元となりますが、都会では窒素酸化物も加担しております。二酸化硫黄の環境基準値は1時間値の1日平均値が0.04PPM以下であり、かつ、1時間値が0.1PPM以下です。館町測定ポイントにおける年間平均値は0.001PPM、1時間最高値が0.042PPMです。片倉測定ポントでもほぼ同じ値でした。憶測ですが、良い濃度を維持できているのは、工場やビルのボイラーに使用している重油には二酸化硫黄分が少ない(規制を守って)からだと思います。

 次回では、酸性雨や道路の騒音.振動などを紹介いたします。

    [つづく]

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発行 下柚木町会  編集 下柚木町会広報部  simoyugi@inr-hat.jp

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