7月1日に開催された、由木地区ウォーキングに参加したので感想を随筆風にまとめてみました。
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危ぶまれた天候も時々薄日が射すほどの絶好の天気に恵まれた。参加者70人余のうち下柚木町会会員の顔ぶれを10数人ほど見受けた。
定刻の九時半、体力つくり運営委員長の挨拶の後、軽い準備体操を行い集合場所の南大沢駅前中郷公園を後にして都立小山内裏公園に向け南へと出発した。
出発地から小山内裏公園まで約1キロの間の歩道は、車の通る道路の上にありすべて立体交差であった。レンガで敷き詰められた歩道は両側から桜の木の枝で覆われ、格好の日よけになっていた。春は桜の花のトンネルとなって、さぞかし綺麗だろうと想像しながら歩いた。
南大沢小学校の横を通り陸橋を渡ると小山内裏公園の東の入り口である多目的広場に到着した。広場には山の斜面を利用した大型のすべり台等の遊具があり、孫が喜びそうだが駐車場が遠いので連れてくるには躊躇しそうだ。
ここから西にコースを取りハンカチ王子が腕を磨いた早実グランドの横を通る。ちょうど野球の試合中らしく選手の名を告げるアナウンス嬢の声が聞こえてきた。
多摩ニュータウン通りトンネルの上を通り、坂道を登りながら進むと程なくパークセンターに到着した。ここではじめての休憩をとる。
都立小山内裏公園は南大沢、鑓水、町田市小山にまたがる面積約46万平方メートルの自然豊な所で、パークセンターには管理所、お花畑、農園があった。飲み物の自動販売機はここにしかないのでここで購入。
谷戸の方へ下りると大田切沼に出る。沼に数本の枯れた立木が目につく。造成により大田川の源流が堰きとめられ沼ができ、川岸にあった立ち木が枯れて残ったものだとか。
沼のすぐ上の駐車場の中を抜け山道を登っていく。コナラや、クヌギなどが多いうっそうとした雑木林の中なのでひんやりとして心地よい。しばらくするとやや広い道に出る。津久井往還の標識があった。津久井の鮎を江戸に運んだ古道とかで別名を鮎道と言う。
さらに進み尾根緑道の途中に出る。尾根緑道は戦車道路を整備したもので西端は16号から東端は町田市常盤の桜美林学園近くまで約7キロにも及ぶ。アスファルトで舗装されているが車止めがあり車は走らないので安心して歩ける。平行して側道があり木材チップが敷かれ弾力があるので膝への負担は少ない。覆いかぶさっている木の枝も格好の日陰を作り歩きやすかった。
多摩境駅の丁度真上にある東展望広場で二度目の休憩。ここから相模原市の橋本駅周辺から矢部駅あたりまでの一大パノラマが楽しめる。
南多摩斎場手前で緑道に別れ、尾根幹線道路と神奈中バス車庫の間を下り清水入緑地へと進む。手入れがされていないらしく遊歩道は草茫々のありさまで折角の東屋も台無しの風情。
遊歩道の途中から山道を登り柏木小学校の東側へ出る。そのまま北上し住宅地を抜け、京王線線路傍らの薬師堂に参拝してニュータウン通りにでる。
道路を横断して間もなく笛と太鼓の音が聞こえてきた。緩やかな左カーブの歩道を進み、程なくゴールの八幡神社に到着。境内には冷たい飲み物が用意され、南大沢囃子連の方々が神楽で出迎え疲れをいやしてくれた。