web版 第19-8号(No49)

  災害は忘れる前にやってくる  副町会長 飯島 勝男

 先月17日に震度6強の新潟県中越沖地震がありましたね。罹災者の一部が避難所から仮設住宅へ移ったというニュースをTVで見て少しホッとしました。

 地下の比較的浅い所に発生する直下型地震は、日本中どこに起きてもおかしくない地震です。

 阪神・淡路大震災から9年後に発生した新潟県中越地震(平成16年10月23日発生)のときの話しですが、私が所属する組合(多摩建設ユニオン)から急遽10月末から11月にかけたボランティア出動の要請がありました。私たち職人仲間はトラックに建築材料を満載し、北陸自動車道から被災地に入りました。

 無残に倒壊した家屋のまわりは、田んぼの中のようにどろ沼状態、どろ壁が落ち、降り続く雨で歩行も困難な上に水道は出ない。このような中、災害対策本部の指示に従って復興工事へ入りました。

 地震で壊れかけた家屋を雨露をしのげるようにとコンパネ(厚手のベニヤ板)等で外壁の補強や床張り作業でしたが、あたり一面のガラス片が散乱しとても危険でした。

そんな作業中、土間に横たわっていたおばちゃんが「命があるだけで・・・・」と口ずさんだとき、大きな余震がありました。早くなんとかせねばと、ついあせりがちな気持になってしまいます。日が経つにつれボランティアの人数が増え、みんなの作業分担を考えながらチームプレーで能率をあげました。

 先月に発生した柏崎市・長岡市・刈羽村の中越沖地震は、倒壊家屋の下敷きで11人の死亡、住宅損壊1万1千棟を上回る被害をもたらしたそうです。先の体験もあり、私にはとても人ごとには思えません。

職人仲間と雑談した折に、「災害は忘れる前にやってくる」の言葉が出て全く実感でした。私たちの組合は、大きな災害への備えが必要と考え、分会単位で連絡網の作成と活動を計画中です。

 さて、下柚木町会防災会は、平成19年度の体制名簿を作りましたが、町会は地域が広く複雑、人員構成お年寄りから幼児までといろいろ、更には通勤通学で不在の方々も多く連絡にはかなり苦労しそうです。

災害の当初には、電話の不通が予想されるため、各班の連絡はすぐには難しいでしょう。まず、自分と家族の安全確認、次いで隣近所との連絡・助け合いですが、罹災経験や訓練がないため行動への不安が大きいのは、私ばかりでなく皆さんも同じと思います。

機会がある度に救命講習、消火訓練等へ参加し体験しておくことが大切です。3年前のボランティア体験があって「災害時への備え」の必要性を痛感しております。

 9月1日には町会の防災訓練が開催されます。ぜひ、自分や家族を守るために、地震・火災の模擬体験へ参加し訓練を受けていただきたいものです。

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