今年3月号に、昨秋に行われた自然観察会の模様を紹介いたしました。
このような試みは2年前から「多摩丘陵の自然を守る会」と「東部地区環境市民会議」が協力し、春と秋に自然が沢山残っている由木の丘陵の樹木や山野草を観察しながら楽しむ散策を企画しております。素人には樹木や草花の名前が分からないことが多いため、専門家の講師(秋山久美子氏)を招き解説を受けています。
春の観察会は、4月22日(日)午前9時半に由木中央小バス停前へ参加者25名が集合し、越野・玉泉寺付近から観察を開始しました。境内にはニリンソウがなにげなく咲き、空にはピンク色の葉を持つ「チャンチン」という中国から渡来した大きな樹がありました。この樹は遠くから見ると桜が咲いているかと思うほどです。もっとも5月末には褐色に6月には緑色に変わってしまいます。4月下旬にはぜひご覧下さい。
日枝神社の裏手の山道を通って東芝団地と寺沢の間にある谷戸の土手には野草が沢山咲いています。ここのタンポポは最近では滅多にお目にかかれないニホンタンポポが群生していました。
谷戸を過ぎると寺沢川が流れていますが、ここにはアブラハヤが群れていたり草むらにはジュウニヒトエ、マルバスミレ、オオアセイトウ(ダイコンバナ)がひっそりと咲いていました。
また、東京薬科大の芝生にキンランがつぼみであったり、東京農大試験場の入口付近の土手には、可愛らしいチコユリの群落が見られました。
平山城址公園では、黄色いヤマブキソウが日陰に咲いていました。公園には折良く八重桜とツツジが満開で、その下で昼食をしたりトイレを借りたりして午後2時には散会いたしました。
この自然体験講座は、市内6グループの団体がその地区ごとに開催しており、広報はちおうじ(秋の分は8月15日号)で応募があります。多摩の丘陵の自然を楽しみたい方は広報をチェック願い、ご参加下さり山野草の愛好仲間を作ったら如何でしょうか。
なお、下記のように多摩丘陵の自然を守る会が単独開催の時もあります。