web版 第19-12号(No53)

  二つ塚・最終処分場の研修会   リサイクル委員 大島 錬三

 10月2日に行われました八王子市の町会リサイクル委員・ごみ処分場視察研修会から報告いたします。

「お金は貯まらないけど、ごみはよく溜まる」、贅沢はしていなくとも世の中の仕組みが使い捨て社会になっているせいか、何を買ってもごみの元になるこの頃です。家庭に溜まったごみのうち「リサイクルできない・燃やせないごみ」が最終処分へ埋立てをしています。

しかし年々増えるごみの処分にはどこの市町村も頭を痛めていますが、今、困っていないところでも長期的には最終処分場確保は大きな課題となります。

 ご存知のように多摩地域25市1町の不燃物は、日の出町の処分場で埋立てられています。当初は谷戸沢処分へ昭和59年から平成10年までの14年間埋立てられ一杯になったため、隣りの二つ塚処分場で埋立てられています。

ここも減量対策を何もしない場合には、16年間(平成25年まで)で満杯となってしまいます。二つの埋立て処分場容量は、併せて750万?(東京ドーム5杯分)だそうですが多摩地域359万人から出るごみは想像以上にすごい量です。

 埋立て処分場が無いならまた作ればなんて、この環境優先の時代には不可能に近い話しです。誰でも住いの近くにごみ処分場誘致なんてお断りの筈です。

 そこで二つ塚処分場の延命策として多摩地域は「ごみの徹底分別減少・リサイクル大推進作戦」を進めた訳です。

 埋立てられるごみには、各市のごみ焼却場(八王子市には戸吹・北野・館町・多摩)から発生する「焼却灰(燃えかす)と飛灰(煙突前で回収した灰)」及びせとものくずやガラスくずがあります。

 このうち、灰類をセメント化してリサクルするエコセメント事業が、処分場敷地内で平成18年6月から本格稼動し始めたのはご存知のとおりです。

 灰は石灰と混合し、1,350℃の高温焼却炉で焼かれセメントとなります。このおかげで埋立て量の約8割を占めていた「焼却灰と飛灰の埋立ては約85%減」となり、加えて「ごみの徹底分別減少・リサイクル大推進作戦で埋立ては80%減」の結果、合計84%(平成12年度比)も削減されました(たまエコニュースVOL.43データより概算算出)。

この成果は、二つ塚の寿命を大幅(50年以上)に延ばせ、以前に埋め立てた灰類(分類し堀出せるようにしてある)もセメント化できるため、更に長期の延命計算ができるそうです。

 なお、焼却灰セメント化事業は民間で千葉県に1件、公共体では初めてとか、段々に他県でも始まるかも知れません。

 エコセメントの主な用途は、排水用U字溝や道路側溝(L字型溝)ですが、品質的には普通のセメントと変わらないそうなので今後は建物の建設や道路の整備等に幅広く使われるそうです。

 見学の終りに、谷戸沢処分場跡地を見学しましたが、広い敷地には野球もできるグランドや同じ位の空き地などがあって、町民のスポーツ振興には良いスペースと思いました。皆さんも機会がありましたら是非見学をしてみて下さい。

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