昔、由木消防分署のなかった頃、下柚木には三つの半鐘(注記)があったそうです。
一つは番場坂の路地を入った所(飯島勝男氏宅付近)にありました。伝え話しでは元もと1班にあったが高いところの方が遠くまで聞こえるため移設したとか。
もう一つは、鈴木自転車店のわきにあったそうですが、いずれも永林寺からの寄贈品だったとのことです。現在は二つとも永林寺にお願いし預かっていただいてるそうです。昔、鐘を叩いた当番のお話では「当時は年に十回位は鳴らした」そうです。
今回、由木事務所の倉庫で発見された「半鐘は、4班に設置されていたもの」のようです。
(注記)半鐘とは、小型の釣鐘のことで緊急時には半鐘打ちの担当者がやぐらにかけ登り、半鐘をたたいて緊急事態を住民に知らせました。火災の際にも、近い所の場合と遠方とでは、その打ち方によって違っており、また、演習の際にもその打ち方によって、消防組員に知らせたものです。