web版 第20-2号(No55)

  由木の巨樹と銘木を訪ねて  東部地区環境市民会議 大島 錬三

 5年ほど前からメンバーの方々が由木地区の巨樹調査をし記録を残されました。ここでいう巨樹とは、地上から1・3mの位置で幹廻りが3m以上の樹としてあります。雨風をしのいで幾百年を経た古木の風格は、凛としたただ住まいと枝振りからこの土地の歴史を感じさせてくれます。折角調査したからには、みなさんにも見ていただこうと環境仲間が解説員付きのミニハイク(八王子市後援)を企画しました。
 11月25日(日)の9時半、南大沢駅前の中郷公園に、市内の応募者30名が集まり、解説員・塩谷暢生さん(NPO法人里山農業クラブ代表/掘之内)による「樹木解説と由木の歴史」をお聞きしながらの弁当持参ハイク(約7km)でした。

 最初の巨樹は南大沢・熊野神社境内右側にあるオオツクバネガシ(幹廻り606p/樹齢600年)で、圧倒される巨樹の風格がありました。神社の裏手から首都大学へ登る途中に直径約20mのイモリ池があります。
この池にはモリアオガエルとトウキョウサンショウウオ(いずれも移植したもの)が棲んでいるとか。このカエルの繁殖期は4〜7月だそうですから、運が良ければ枝の先に生んだ白いタマゴを初夏に見られるかも知れませんね。
登りきったあたりには、シラカシやトチなどのドングリが沢山落ちていました。

イロハモミジが紅葉しており、池のほとりに、時折にやって来るカワセミをアマチュアカメラマンが待ち構えていました。一寸歩くと赤い実を沢山ならせたガマズミもきれいです。
 越野・日枝神社境内には、見事に太い枝振りのシイ(スダジイ、幹廻り388p)があります。しい茸の由来はシイの木によく生えるのでしい茸というそうです。神社の裏手尾根伝いに150mほど行くと小さなお稲荷さまの脇に幹廻り388pの巨木シイがあり、足元にはドングリが一杯でした。
 整備がかなり進んだ堀之内寺沢里山公園(近いうちに無人の管理事務所ができるとか)で昼食をとり、保井寺の大きなカヤ(幹廻り245p)と日本一の銘木・五色ツバキ(幹廻り202p)を見てから東中野・バス通りそばの熊野神社へ行きました。ここのイチョウ(♂)は幹廻り455pの巨樹で、その高さと枝振りは周りを威圧しているように感じられました。
 ハイクの終点は、由木東市民センターそばにある鹿島・大塚神明社。そこにそびえ立つイチョウ(♀)は幹廻り572pの巨樹で市の指定を受けています。ギンナン拾いを楽しめる木ですね。

当日の写真 その1  その2

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