web版 第20-3号(No56)

  防災講演会・研修会に参加して  下柚木防災会々長 松永信之

 2月22日の防災講演会、3月12日の防災研修会に参加しましたので、その概要をまとめて紹介します。
★地震活動
 世界の大地震の1割が起きる我が国は、地殻が他の国では見られない構造となっています。
 地球の表面は、何枚もの岩板(プレート)に覆われているが、プレートの運動により、
プレート同士が衝突する場所や、プレートの内部に歪みが貯まり、地震が発生します。関東の下は、北米プレートの下に、フィリッピン海プレートと太平洋プレートが沈みこむという、3つのプレートが衝突する場所であるため、東京都は国内でも最も地震が多いです。
 日常的に地震が多い場所では、大地震も繰り返し発生します。
関東周辺では、マグニチュード(M)8級の巨大地震が200〜400年の周期で発生していて、M7級の地震も100年あたり2〜3回の割合で発生しています。
 これらの地震統計に基づくと、今後30年以内にM7級の大地震の発生する確立は、70%になると考えられています。  
 八王子市の東には、立川断層があります。この活断層では、1万年〜1万5千年程度の間隔でM7・4規模の大地震が起きていたと考えられます。
 最新の調査結果によると、今後30年以内の地震発生確率は2%以下とのことですが、仮に地震が起きたことを考えると、八王子市の全域が震度6強〜6弱の揺れに見舞われると予想されます。

 ★地震予知の現状
 大地震の発生時期と場所、規模を予測する「地震予知」への取組みは、数日以内の発生を予測して警報を発令する「短期予知」と、例えば30年以内の地震発生確率を示す「長期評価」があります。
 「短期予知」は、M8級の東海地震のみが対象となっており、震源域では気象庁等の機関が地震の前兆を捉えるために24時間体制の監視をしています。
 「長期評価」については、近年、全国の主要な活断層について地震発生間隔の詳しい年代調査が行われ、発生確率がかなりの確度で明らかになっています。

★地震に備えて
 阪神淡路大震災では、多数の死者が出ましたがその90%は家の倒壊による窒息死と圧死でした。また、中越沖地震の時、昭和56年以降の耐震基準で建てられた家屋とそれ以前に建てられた家屋では、被害に大きな差がありました。
 家を強くすることが火災を含め被害を少なく出来ます。
 また、家具の転倒防止も大切です。転倒しやすいものは、テレビ、本棚、タンスです。
 共助の役割として、防災会等による組織的な活動が重要です。地域環境に合った内容で継続的に実施し、情報の共有や救助法等を習得し、万が一に備えたいものです。
 阪神淡路大地震に遭われた方の言葉を紹介します。
「有事の際、普段やっていることしかできない。普段やっていても満足にできない。普段やっていなことは全くできない

戻る



ジャパネットたかた メディアミックスショッピング

ジャパネットたかた メディアミックスショッピング

金利・手数料はジャパネットが負担!


発行 下柚木町会  編集 下柚木町会広報部  simoyugi@inr-hat.jp

中高年の方がパソコンを安心して利用できる場所 インターネットルーム ハタノ

inserted by FC2 system