2月22日の防災講演会、3月12日の防災研修会に参加しましたので、その概要をまとめて紹介します。
★地震活動
世界の大地震の1割が起きる我が国は、地殻が他の国では見られない構造となっています。
地球の表面は、何枚もの岩板(プレート)に覆われているが、プレートの運動により、
プレート同士が衝突する場所や、プレートの内部に歪みが貯まり、地震が発生します。関東の下は、北米プレートの下に、フィリッピン海プレートと太平洋プレートが沈みこむという、3つのプレートが衝突する場所であるため、東京都は国内でも最も地震が多いです。
日常的に地震が多い場所では、大地震も繰り返し発生します。
関東周辺では、マグニチュード(M)8級の巨大地震が200〜400年の周期で発生していて、M7級の地震も100年あたり2〜3回の割合で発生しています。
これらの地震統計に基づくと、今後30年以内にM7級の大地震の発生する確立は、70%になると考えられています。
八王子市の東には、立川断層があります。この活断層では、1万年〜1万5千年程度の間隔でM7・4規模の大地震が起きていたと考えられます。
最新の調査結果によると、今後30年以内の地震発生確率は2%以下とのことですが、仮に地震が起きたことを考えると、八王子市の全域が震度6強〜6弱の揺れに見舞われると予想されます。
★地震予知の現状
大地震の発生時期と場所、規模を予測する「地震予知」への取組みは、数日以内の発生を予測して警報を発令する「短期予知」と、例えば30年以内の地震発生確率を示す「長期評価」があります。
「短期予知」は、M8級の東海地震のみが対象となっており、震源域では気象庁等の機関が地震の前兆を捉えるために24時間体制の監視をしています。
「長期評価」については、近年、全国の主要な活断層について地震発生間隔の詳しい年代調査が行われ、発生確率がかなりの確度で明らかになっています。