9月5日(土)に下柚木町会の防災訓練が行われ、私も初めて参加しました。119番通報の訓練や消火器、AEDの取扱いなど有意義な体験をすることができました。防災対策の柱のひとつである「共助」の意識を高めるためにも、今年参加されなかった方は、ぜひ来年参加されることをお勧めします。
さて、私の記憶に残っている災害といえば、14年前の阪神・淡路大震災です。朝、テレビを点けた時に飛び込んできた炎上する神戸の街や飴のように曲がり崩れ落ちた高速道路などの光景に目を疑いました。幸い、関東地方では大正12年の関東大震災以降、86年間大きな地震が起きていません。そして、今後30年以内に東京でマグニチュード7クラスの地震が起きる確率は70%だそうです。
いずれにしても、もし、関東大震災や阪神・淡路大震災のような大地震が起きれば、私も含めほとんどの人が初めての経験をすることになります。下柚木地区は、都内や市街地に比べれば被害は少ないかもしれません。しかし、地震はいつ起きるかわかりません。都心に通勤、通学している人の場合には、生命の危険や帰宅難民を覚悟しなければならないでしょう。
テレビや新聞でしか知らない過酷な状況の中に自分や家族が置かれることを考えると不安が募りますが、私たちにできるのは、いつ大規模な災害が起きてもいいように、防災対策の基本である「自助」を心掛けることだと思います。しかし、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」ということわざのとおり、私たちは大きな災害も時間の経過とともに「風化」させがちです。
そこで、ある防災の専門家が指摘する阪神・淡路大震災の教訓をご紹介したいと思います。
@どこに危険があるかをよく知っておく
(油断大敵)
A事前にしっかりと準備をしておく
(用意周到)
B不測の事態にも柔軟に対応できる能力
を身につけておく
(臨機応変)
C家族や地域で助け合うための仕組み
を作っておく
(自立連携)
の4つです。
「防災」を「忘災」にしないようにして、いつか必ず来るであろう大震災に備えていきたいと思います。