web版 第21-11号(No76)

  防災研修に参加して   6班 浅野 和夫

 9月20日に八王子市自主防災団体連絡協議会の管外研修(防災体験)に参加したので報告します。研修場所は昭和記念公園に隣接した立川消防署の並びにある『立川防災館』で、東京消防庁の施設です。
 朝八時過ぎに市役所からバスで出発、現地集合組と合わせ午前の部の参加者は総勢26名でした。下柚木町会からは連絡協議会の幹事でもある松永町会長、四班の田倉班長と浅野の3名が参加しました。
 到着後1階ロビーでインストラクターから説明を受けた後、体験カードを渡されました。このカードに訓練終了後、評価コーナーの機械で体験結果を採点記録されました。
 最初に防災ミニシアターに案内されました。階段状に並ぶ32席の椅子の前に大きなスクリーンがあり、映画は親子4人の家族が登場して、地震に対する備え、地震の時の行動、地震後の行動などが子どもにもわかりやいストーリーで進行します。特に地震発生時は映像に同期して椅子が揺れるなど緊迫感がありました。
 つぎは地震体験です。下柚木町会の防災訓練で体験する起震車と違い建物に固定されている装置なので、小さい揺れから震度7まで徐々に上げていく単純な揺れでなく、いろんなモードの揺れ方を体験出来ます。5人ずつ組になって体験しましたが私は関東大震災モード、次の組は阪神・淡路大震災モードでした。前者は前触れの小さな揺れに続いて大きな揺れが来ます。後者は直下型地震の典型で前触れもなく突然下から突き上げるような強い揺れがきて、僅か11秒とかの時間であっという間に終りました。でも実体験では相当長い時間に感じるようです。
 煙体験は町会の訓練で体験したテントと違い、建物の中に迷路風の通路が設えてあり、暗闇の中をハンカチで口を覆いながら腰を低くしいくつものドア(行き止まりもあります)を開けながら歩いて行き、無事出口にたどりつきました。火事で最も怖いのは木材などが燃えて出す煙ではなく、新建材等の燃焼で出るガスです。このガスを吸入すると酸欠と同じように一瞬で動けなくなり死に至ることがあるで、建物の中で避難するときは、床の上にある空気層で呼吸するように腰を低くします。
 応急救護では北欧から輸入したと言う人体(人形)が15体も並び壮観でした。2班に分かれて人工呼吸を2回続いて心臓マッサージ30回を3セット体験しました。町会の訓練のときは一人の救護者役を、残りの参加者は周りを囲んで静かに見学していますが、ここでは10数人が一斉に「あなた119番通報してください」「あなたAEDを持ってきてください」と大きな声を出しながら人名救護訓練をしている様は臨場感がありました。人体にはそれぞれ電光表示器が付属していて、呼気注入や心臓マッサージの処置が有効かどうか確認できます。
 最後は消火訓練です。バーチャル映像の火点めがけて訓練用の消火器を使い放水します。操作が有効だと火勢が衰えていき最後に鎮火する様はリアリティに富んでいました。
 これで午前中の訓練が終了、訓練評価コーナーでカードを機械に挿入すると体験結果が採点されカードに記録されて出てきました。今回参加した26名は地域防災組織の関係者で一度以上は訓練を経験した人たちだったので全員が評価5でした。このカードは5回目まで使用でき終了すると終了証が貰えるとのことでした。
 なぜ5回で終了証なのか。火事や大地震に遭遇した時、気が動転してしまい知識は役に立たないと言われます。いざという時に役立つためには何度も訓練して身体防護、出火防止、初期消火、応急救護、通報連絡、避難要領などの防災行動力を身につけておくことが必要なのでしょう。
 立川防災館には食事する場所もあります。弁当持参で地震や火事などの災害のあった時の行動や心がまえを、楽しみながら家族連れでお子様と体験することができます。社会勉強も兼ねて如何でしょうか。
 町会では毎年9月の第一土曜日に防災訓練を行っています。去年参加したから今年は不参加などと思わずに毎年参加しましょう。このことが自らの防災意識を高め、惹いては身の安全を守ります。

*立川防災館への交通手段:JR立川駅北口1番のり場より国立病院経由バスで立川消防署前・下車。多摩都市モノレール高松駅から徒歩15分。個人のマイカー来訪には館内駐車場があります。 

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発行 下柚木町会  編集 下柚木町会広報部

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