web版 第21-11号(No76)

  老いと健康づくり

 昭和45年(39年前)から東芝団地に住まうようになりました。その頃の下柚木には青年・壮年の方が多く、中野高校(今のめぐみ野団地あたり)の陸上競技場や野球場を借り、町会主催の班対抗・ソフトボールや町内運動会をよくやったものです。当時3・40才だったメンバーは、今では60〜80才と高齢になりました。
 「光陰矢の如し」と言いますが、知らぬ間にこの町内も高齢者が多くなりました。その頃の町会役員は、40才台の町会長を始め書記・会計など皆若く、現在の役員年令とは大違いでした。これは下柚木会館の2階に掲示されている新築記念写真を見れば分ります。
 今年の春に先輩が書いた文、「老いと健康づくり」の一節を思い出したのでご参考まで次に紹介いたします。  
 ・・略・・
だいぶ前の事になりますが、90才を過ぎてなお積極的に様々な活動を続ける女性(S女)に不躾ながら「長生きの秘訣は?」とお尋ねしたところ、しばらく考えた上で控えめに
「粗衣粗食で一生懸命働いたことかしら」と仰せでした。
高齢者が働ける場所は乏しく、一方、食品添加物まみれとは云え僅かなお金でも安易に美食にありつける昨今、かのS女の言葉が夢のような美談に思えたのを覚えております。
・・略・・足は第二の心臓と云われ、又、下半身には筋肉の70%があると云われますが、姿勢に注意し、歩幅を少々広めに取るようにしてしっかり歩きますと直ぐに汗ばむほどになり、血液が全身に行きわたるのが実感できます。寄る年波故、その時々の身体の調子に合わせ、無理なくしかし、しっかり歩くことを心がけそれを習慣付けるようにしております。
このような日々を過ごすうち、しばらくして
爽快な空腹感を覚えるようになり、何を食べても美味しくいただけるようになりました。出来合いの食事はハイカロリーの上、食品添加物が多量に使われているので出来るだけ避け、傍目には粗食のように見えるかも知れませんが、素材の形が判る旬の食材をあっさりした味付けでいただくのが何よりのご馳走になり、お蔭さまで健康を意識できる日々を過ごせるようになりました。
・・略・・(参考文はここまで)
 今の老人が長生きできるのは、第2次世界大戦と終戦後のナイナイ尽くしの貧しい生活で「よく働き・なんでも食べ」ていたからと言う説もあります。しかし今はメタボ防止に自治体が指導する世の中になりました。
 健康診断の度に、ご飯は少なく、おかずは大盛りにしたひと皿を家族で分かち合うのは食べ過ぎのもととか、油を摂り過ぎる揚げ物より野菜を主になど、若い女性栄養士から指導を受けます。更に運動不足も指摘され、お土産は毎日体重を計って健康グラフへ書きなさいと。
 自宅では何をやっても三日坊主なのですが、この夏以来、1時間程度のウオーキングを週3〜4回始めました。
 幸い下柚木周辺には、ウオーキングに適した裏通りや歩道そして緑豊かな公園・丘陵が沢山あります。私の好きな道は、東芝団地から寺沢へ抜ける道でここの土手には日本タンポポや山ボケが咲き、寺沢の畑には里山風景があります。 
 越野・日枝神社裏の山道には、十月サクラが咲き一寸したハイキング風景です。少し足を伸ばせば、東京薬科大の校内を抜けて平山城址公園。この夏からオープンになった堀の内寺沢里山公園は、正面の門脇から入れます(単車進入防止のため普段は閉めてある)。ここの前にある旧道には牛小屋も残っていて、古い由木の懐かしい風景が見られます。
 帰り道に通る御嶽神社の東側は永林寺に続く緑豊かな畑と林。11月中旬でしたが、高さ3m位の皇帝ダリヤが4・5本咲いていました。
 3班の番場坂も道脇には道祖神があり、上り切った付近から西に抜ける道(大昔の野猿街道とか)からは永林寺方面の眺望が良く、のどかな畑を過ぎて進むと大学セミナーハウスへ出られます。
 大栗川沿い遊歩道も近くて手頃ですが、富士見公園はあちこちから出入りでき行きやすいコースです。公園南側の道は、都立大裏手から信号・都立大入口か、信号・柳沢の池公園北へ抜けられ、歩道が整備されウオーキング向き道路です。
 歩いていると時々顔見知りやご夫婦連れに会いますが、この時の会話でお互いの近況や元気さが分りいいものです。
 老化防止の秘訣は人それぞれで「畑作り、ゴルフ、歌唱、舞踊、俳句、囲碁」など外で人々と触れ合って刺激を受けることでしょうか。散歩も手軽でいいですよ。皆さんも如何ですか。
(広報部大島)
 

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発行 下柚木町会  編集 下柚木町会広報部

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