web版 第22-1号(No78)

  下柚木の生活事情・今昔 その1

(前号からの続き)
 下柚木の人口は、昭和45年頃(40年前)まで農家と近郊で働くサラーリーマン・その家族の方々が800人前後で暮らす町でした。昭和45年に東芝団地への入居が始まった当時は、由木中央小学校は木造2階建てで、同じ敷地内の野猿街道側に木造2階立ての由木中学校がありました。校内のサクラは現在の2倍位もあってとてもきれいでした。
 また、野猿街道沿いの大部分がたんぼと畑でのどかな農村風情がありました。
 由木郵便局付近からの眺めは、たんぼ続きの遠くに丘陵(現在の富士見公園)が見えました。このような閑静だった町にも折からの宅地開発ブームの波が押し寄せ、東芝団地入居が始まった頃から1戸建て住宅や集合住宅の建設が多くなり、表2へ示すように昭和40年873人が3倍強の3千人(昭和50年)へと急増し、続いて平成元年に2千人に減ったのは、住居表示変更の実施(昭和61年・下柚木から南陽台へ)があったためです。
    

 由木中学校が現在の場所に移転したのは昭和51年ですが、その頃、山下付近(5班)の土地開発が進み、現在の下柚木2・3丁目が山林から宅地へと変貌しました。その結果から平成元年以降に人口が増え始めたが、平成6年頃から高層マンションが主体の下柚木2・3丁目が誕生し、平成8年に至って町会の地域は現在の範囲となりました。  
 平成14年頃からの人口増加の主因は、由木めぐみの団地誕生に加え、町内の単身者や家族向けの集合住宅が若干増加したからと思われます。なお、平成18年の人口が2731人に対し、平成20年が2738人と微増なので、増加傾向はほぼ終ったのではと考えられます。
 市役所の人口統計でいう下柚木人口とは、下柚木町会及び東芝団地自治会(約110戸中6班が23戸)並びに由木めぐみの団地自治会があり、更には独身・家族向け集合住宅が存在し、詳細分析は困難です。なお、平成15年2月に下柚木町会が法人化したときの世帯数は411、延べ人員は1337人でした。
 現在の下柚木町会の人口は、平成15年比で若干減少のような感じですが、1軒に親子2世帯も有り、大まかにはここ10年位はほぼ同じかも知れません。
 なお、人口の過密性ですが、住宅不動産購入のネット情報を無料サービスしているカカクドットコムのデータでは過密度100分の87と高い数値でした。但し山林や畑を入れた計算では低い数値となります。今後に人口増加があるとすれば、住宅隣接の畑が少し宅地化されて建築する程度と学生向けアパートが増加する位でしょう。しかし少子化の影響から人口変動は小さいと思われます。 
 別資料からの紹介ですが、国勢調査・平成17年度の下柚木人口は2611人(総世帯数1132)で、この中に単独世帯499が入っています。この499を除いてから世帯数で割った1世帯あたりの家族数は3・34人となります。また2人世帯は183であり、単独世帯を除くと29%が夫婦2人で生活していることになります。私の近所でも夫婦2人住いが6〜7割もあり、子どもさんの居る家は少ないです。核家族化が進んでいることが私たちの地域にも出ています。
 次に表3の下柚木の年齢構成について説明します。
      

70才以上の方が191人と集計されていますが、昨年・敬老の日に町内で記念品を贈った数量は209人分と18人分も増加しています。65才以上の高齢者比ですが、下柚木11・9%、上柚木13・6%、鑓水23%、南陽台○丁目33・5%でした。
 日本はこれから少子高齢化社会へと進み、65才以上が2010年/22・6%、2020年/29%、2050年/37・8%の予測と報道されてます。
 表3では、高齢者予備軍である50才以上の年齢構成は30%(下柚木町会%はもっと高い)です。ごく一部ですが若い方々が少なく老夫婦世帯がかなり多いブロックもあり、なんとなく限界集落という言葉が脳裏をよぎりました。限界集落とは、65才以上が50%を超え、共同体の機能維持が限界に達する集落をいいます。
 今の世の中、好むと好まざるに係わらず高齢化は進みます。私たちの地域においても高齢者の生活利便性向上には、もっと関心を持つ必要があると判りました。
(広報部大島記)

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発行 下柚木町会  編集 下柚木町会広報部

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