web版 第22-7号(No84)

  越野自主防災会との合同研修会から

 初めての試みとして、緊急避難場所をご一緒する下柚木(45名)と越野(48名)の自主防災会が、7月11日(日)午前9時から下柚木会館で平成22年度・合同研修会を行いました。(参加者合計93名)
 下柚木・松永隊長と越野・太楽隊長の挨拶のあと、市・防災課野口主査から「一時避難場所の運営・役割、実施主体について」の講義がありましたので次に紹介します。
    

 大きな災害には、風水災害や土砂災害などもありますが、本日は大地震に関連することを勉強いたします。

@大地震発生による八王子市の被害想定
・東京都では18の大地震を予測していますが、例えば東海地震はM(マグニチュード)8のときに八王子市は震度5、この地震の発生確率は30年以内/87%です。
・八王子市が行った多摩直下地震(M7・3)の被害想定では、「冬の朝5時、風速6m」の状況下において、建物全壊約2千棟、出火19件/焼失351棟及び死者86名、負傷者約4千人です。負傷者の多くは家具類の転倒です。市の無償支給品は申込みがお済みでしょうか。まだ間に合います。
・想定されるライフラインの被害は(カッコ内は復旧に要する日数、但し被害が大きければもっと拡大)「電力3・1%(6日)、通信0・5%(14日)、ガス0%(一時的にはストップ)、上水道23%(16日)、下水道(19日)」と試算されています。

A一時避難所の運営について
・一時避難所は小中学校や市民センター体育館などですが、避難開始は市の災害対策本部からの指示(下柚木地区では由木中央小学校に設置の災害対策放送機から通報)により開始されます。なお、緊急時の放送音量は普段より大きくなります。
・長期にわたる避難生活については、利用住民の各自主防災会から組織される「運営協議会」を設立・自主運営し、避難者を受け入れたり名簿作成なども行います。

B負傷者の救護・要援護者への支援
・地震発生直後の活動は、隣り近所の助け合い活動に頼るしかありません。
・町会の各班からの支援には、かなりの時間を要します。(下柚木の検討継続課題)
・自衛隊や市外ボランティアの支援活動は、時間を経て活発になるでしょう。

C備蓄食料・物資の要請/受入れ/配布 

D炊き出しの実施

E被害状況・安否情報の収集、提供

F避難所生活環境の整備・健康管理・他


 地震などの災害に対する心構えとして「自助・共助・公助」の考え方が大切です。もう一度、『自分を! 家族を! 』万一の災害発生に備え考えてみましょう。
自助:減災には、日頃の自分自身の心構えと備えがもっとも大切なことは言うまでもありません。自分が無事でなかったら、家族を助けることもできません。
 大地震が来たらまず火を消せは昔の話で、今では自動でガスが止まるため揺れが収まってから火の始末をしましょう。大地震における火傷事故の多くは、地震を感じた瞬間に、あわてて台所の火を消そうとしたとき油などへ触れ火傷しています。
共助:まず自分が無事でなければ、隣り近所の助け合いはできません。多くの震災現場へ支援にかけつけたとき、当初はほとんどの方がお客さんでサービスを受けようとするそうです。他の方が手伝い出すと、初めて我に返り一緒に作業するそうです。
公助:報道関係では、いろいろな機関や団体の救援活動を報ぜられますが、実際には道路の寸断と混雑があって到着するまでには時間を要します。また、八王子市の人口は55万人、隣接する各市を合わせると約200万人の人々が住んでいます。

 講義は約50分と短かったですが、分かり易くまたお聞きしたいなと感じました。機会と時間があれば、スライドを交えもっとしっかりとお話をするそうです。

質疑応答:▽質問/大地震の後、我が家が傷んでいたら余震による倒壊が怖く、屋内へ入れないかも知れません。罹災後に市が行う家屋安全診断はありますか?。
 ▽回答/罹災後の住宅に住めるかどうかは、専門家による巡回診断はあるそうです。但し、順次に専門家が行います。
 なお補足説明として、越野自主防災会の組織には、たまたまメンバーに専門家が居られるので、家屋安全診断の役割をお願いしてあります。(在宅時には)

 研修第2部として由木中央小学校へ移動し、防災倉庫に備蓄してあります緊急対策品を見学しました。防災倉庫は、6年前までは本校舎4階、体育館改築時は1階教室に設置されていましたが、現在は本校舎裏手のプレハブ2階にあります。大きさは教室1個分位で、アルファー米・ビスケット・救出資機材などが沢山ありました。ここの物品は地元へも供されますが、運用として市全体が相互活用するそうです。

 第3部は、プールの水を浄化飲料とする浄水機実演を見学後に試飲。カルキ臭がやや強かったが飲めました。午前11時頃、予定を終了し解散しました。 (広報部記)

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発行 下柚木町会  編集 下柚木町会広報部

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