八王子市主催の防災先進地・見学研修が毎年行われています。昨年11月8日、立川広域防災基地(旧立川飛行場跡地)にあります東京消防庁・第8方面消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー隊)の見学研修へ参加したので、その概要を報告します。
研修者50名が午前11時に市役所本庁へ集合し、貸切バスで昼食を取りながら立川広域防災基地へ移動しました。
東京消防庁の組織は、地区ごとに第1部から第10部まであり、八王子市は第9方面本部に属します。立川市は第8方面本部へ属し、その中にハイパーレスキュー隊があります。その活動は東京都全区域で、出動先は平地・山岳・島嶼海域と広範囲な土地での作業です。要請があれば、他県や海外の災害地へも派遣されるそうで、例えば新潟中越地震における2歳児と母親を4日振りの救出や海外の救出活動もあります。
ハイパーレスキュー隊とは、阪神淡路大震災を教訓に編成された消防救助機動部隊のニックネームですが、ここの部隊には選抜された若者がこの地で特別訓練を受けて
いろいろな災害駆除に立ち向かっています。
立川の訓練基地には、地震後のガレキを想定した80坪ほどのコンクリート片の小山、鉄筋8階建ての壁面登り、深さ10mの円形プール、グランドなどが訓練場所で、水難・山岳・火災・地震時における災害駆除の訓練をします。ここには災害時に使用する各種特殊車両(大型クレーン車・ショベルカー・大型化学車・消防ロボット等)や消防ヘリコプター(6機)があります。
隊員は、これら実際の設備を使ってスペシャリスト育成の特訓を受けるそうですが、気力・体力・智力に優れた若者が選抜されるということが良く理解できました。
消防ヘリコプターは出動中のため、整備中の1機しか基地にありませんでしたが、立川広域防災基地として共用しているヘリコプター専用の大きな滑走路?(約1ku)には、陸上自衛隊・海上保安庁・警視庁のヘリコプター部隊他の隊機が数機・飛行訓練中でした。今回の防災先進地研修は、私には大変に良い勉強となりましたが、皆さまがご理解可能な説明は難しいです。
「百聞は一見に如かず」と言います。この研修は毎年に応募が有りますので、チャンスがありましたら皆さまも参加されることをお勧めします。
(広報部大島記)