web版 第23-5号(No94)

   都立・平山城址公園の拡張 (広報部記)

 最近の平山城址公園へ出かけたことがありますか。昨年夏に拡張工事が一応終了し、緑に親しむ散策に好適な公園となりました。この公園は京王線平山城址公園駅から近いせいか日野市がPRに熱心です。でも住所は堀之内なのをご存じでした?。
 その昔、源氏の侍大将・平山季重の見張り所があったと伝えられる多摩丘陵の一画にちなんで平山城址公園と名付けられたそうです。平山季重氏のお墓は近くの宗印寺(永林寺の末寺で北野街道沿いの平山・京王ストアーの裏手約200m)にあり、この寺は武相観音霊場・第四十四番札所で日野七福神・布袋様が拝観できます。
 拡張された公園部分は、丘陵の東側尾根沿いの緑豊かな雑木林を生かした幅60〜100m、長さ約600mの散策向き自然園です。京王研修センターと東京薬科大に挟まれた園内は、京王グラウンドから旧多摩テックに沿ってクヌギやコナラ林を抜ける園路が続き、将来は宮嶽谷戸(保井寺付近から旧多摩テック前へ抜ける道沿いの谷戸)の南斜面へ拡張する計画があり、更に自然豊かな公園の拡大が期待できます。
 園路の途中に中央広場や展望台もありますが、アップダウンも加わってミニハイキングの感じが出ます。旧多摩テックに近い所にメモリアルガーデン多摩(1750区画の霊園)があったり、大きなグラウンドも見えました。この辺も住所的には堀之内なので、由木の広さが実感できます。
 園内は林地の小笹や下草が手入れされているため、いろいろな里山種・山野草の自生が期待でき先々が楽しみです。カントウタンポポ、クサイチゴ、ジュウニヒトエ、コバノガマズミ、チゴユリ、各種のスミレ等は現在でも観察できますが、ギンランやキンランの自生も夢ではありません。

以前からある旧園内には、猿渡りの池や六国台からの眺望と見事な藤の花。それから沢山の桜の古木やヤマツツジとお花見に好適、またベンチやトイレも整備され子連れでも安心ですが駐車場はありません。
 下柚木から平山城址公園へ向かうミニハイクコースとしては、由木中央小学校前から越野の玉泉寺前→日枝神社へ出て、街の眺望を楽しみ、神社裏手の尾根道から東芝団地の脇へ下り、寺沢の畑から東京薬科大の構内(通り抜けは許可されている)を通過し、公園は裏手から入ります。

リンク 東京都公園協会HP 平山城址公園 園内マップ

戻る

  絶滅危惧種の植物保護について

 多摩丘陵の山林にはいろいろな里山種の植物が自生していますが、残念ながら土地開発や山林の手入れ不足、更には乱獲で絶滅の危機に瀕しています。
 身近に自生している由木地区の絶滅危惧種には、例えばキンラン、ギンランなど。
             
 
 珍しいからと採って、庭に植えても必ず数年で枯れて絶えます。山林と庭の環境(土壌に棲む菌や養分など)が違うからです。
 これらの植物は、一度絶えたらもう復活は望めません。野山に自生する生物は大切にし、次に住む世代へ引継ぎましょう。

戻る



楽天トラベル株式会社

総合旅行予約サイトの楽天トラベル


発行 下柚木町会  編集 下柚木町会広報部

中高年の方がパソコン体験できる場所 インターネットルーム ハタノ

inserted by FC2 system