web版 第23-10号(No99)

  避難指示が聞こえなかった集中豪雨!

 今年9月20日、名古屋市の集中豪雨はついこの間、市内を流れる天白川・庄内川の氾濫により大きな災害を生みました。

      

 この時は台風15号が日本列島を縦断し、八王子市内では瞬間風速43・2mもの大風が吹き荒れ、多摩丘陵の木々がなぎ倒されたり、御嶽神社の樹木が根元から折れるほどでした。
  名古屋市では、台風15号が天白川・庄内川上流部に大雨を降らせ、名古屋港の北側12km付近に位置する守山区・北区の3万世帯8万人に対し、河川氾濫による避難指示(及び市内44万7千世帯100万人に増水危険の避難勧告)の発令があった。
  この時、避難指示に予想できなかった問題が発生し、この防災課題を10月13日のNHKTV放送・クローズアップ現代が「伝わらない避難情報の検証・台風12&15号」と題し取り上げられていました。
  名古屋市では2008年の豪雨被害の反省から「緊急時の避難指示・場所・体制を段階別に細かく作成」しており、今回はその基準によって河川近くに住む住民へ避難指示を発令したが伝わらず、腰までつかる濁流の中を避難した親子や年寄りもいたそうです。
  その避難指示の手段と聞きとり状況は、
☆防災警報スピーカー強い雨の音で聞こえず避難が遅れた住民が7割もあった。
☆防災警報放送車…道路沿いの一部には聞こえたが、大部分の家は聞きとれなかった
☆携帯電話の緊急速報エリアメール…河川氾濫のため守山区・北区の方々は避難、詳細は市のホームページでご確認ください・・・と通信があった。しかしそのホームページへのアクセスが多過ぎパンク状態で開かず、町名を示す詳細ページが確認できなかった。(緊急エリアメールの受信は携帯電話の機種に限定があり、また受信設定が必要です)
  さて、名古屋市のような事例に対する対策は、どこの自治体でも課題となる難しい問題ですが、今後に検討される「防災指令伝達手段の向上策報告」には関心を持ちましょう。
  私たちが住む下柚木でも、地球温暖化による豪雨の最中に防災警報スピーカーから緊急指令がでることが有り得ます。豪雨のときに「大地震・河川氾濫・地崩れ等の警報・指令」が伝わらなかったら、命にかかわる一大事となります。あなたならどうしますか?
  災害時の各家庭の対策は、「自助→共助→公助」の順と教えられています。自助に限界がある部分は共助が大切です。ご近所同士が教え・助け合う体制作りは、自分たちで工夫し作ることが対策向上の基本と思います。

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  関東大震災は3連発のゆれだった!

 今年、秋の市内・歴史講座で大正12年9月1日に起こった地震のゆれが、東日本大震災と同じ3連発だったことを知った。
  一回目は11時58分でM7・9、震源地は相模湾北西沖80km。二回目は3分後にM7・2、東京湾北部。三回目は更に3分後にM7・3、山梨県北部(上野原辺り)。また都内の大火災は翌日に台風が東京の北側を通過したため。これは今年9月の台風15号と同じく台風進路右側の東京に大風が吹き延焼多発で逃げ場を失なって死亡者が急増した。東京の死亡者7万人余中の焼死者は6万6千人余(八王子の死者は15名、行方不明が5名の計20名)。

       

  関東大震災の発生周期は70年といわれていますが、もう88年も経ちました。詳しくは武村雅之著・関東大震災ー大東京圏の揺れを知る・鹿島出版会をご覧ください。

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