web版 第23-12号(No101)

  平成23年度先進地視察研修の報告  副会長 大導寺敏雄

 八王子市自主防災団体連絡協議会から当町会に防災研修参加者募集の通知があり、本研修には私と大島氏(広報部長)が参加しました。
  研修会場は、陸上自衛隊朝霞駐屯地の一角にある陸上自衛隊広報センター(愛称・りっくんランド)
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市内から集まった研修参加49名は、11月2日(水)午前十一時までに八王子市役所に集合し、大型バスに乗って埼玉県朝霞市内の研修会場に向かいました。午後1時前には研修会場に到着し、研修開始時間までにかなり時間がありましたので、広報センター内の各種展示施設を見学。
 この施設は平成14年にオープンし、陸上自衛隊初の本格的な広報施設とのこと。展示してある実物の戦車やヘリコプターに直接触れることができ、飛行シュミュレーションの操作体験、隊員の服装や装備の装着体験も可能です。
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  自衛隊の歴史を紹介するコーナーなど見どころ満載で、自衛隊の活動をわかりやすく伝える施設であることがわかります。特に90式戦車の迫力に圧倒され、自衛隊の最新装備等を迫力の3Dシアターでの紹介などが強く印象に残っています。
  さて、本題の研修内容は「大規模災害発生時の陸上自衛隊の装備機材、部隊派遣要領、派遣事例等」の講習ということであり、約1時間程度・陸上自衛隊第一施設大隊・見田達也氏(二等陸佐)から説明を受けました。具体的な説明内容は、施設科部隊の役割、施設科部隊を中心とした東日本大震災における自衛隊の支援活動、行政機関との連携体制などについて、パワーポイントを活用しながらわかりやすく説明をしていただけました。
  東日本大震災における自衛隊員の支援活動は、テレビ、新聞、雑誌に詳細に報道されていましたので、多くの皆さんは既にご承知と思います。
  生存者の救出には災害後72時間が目途と言われますが、今回の災害では19,286人を救助したとのことです。 
  主に岩手・宮城・福島3県に亘る広範囲での支援活動は困難を極めたと思います。国防という自衛隊の主たる任務を果たすため、『東富士演習場での厳しい訓練を重ねてきたことが、この甚大な災害に突然遭遇しても組織力を発揮して対処できた』と防大出身の見田二等陸佐・37歳が言った言葉が心に残っています。
  この研修支援業務が終わるとまた訓練が待っているとのことです。日々心身共に鍛え、いつ来るか分からない大規模災害に備えていく努力の継続が重要なポイントではないかと思います。なお、私たちが住む八王子の大規模災害時には、この朝霞部隊が救援任務を担当します。
  自然災害の発生を食い止めることはできませんが、「減災」にすることは可能と言われます。そのためには、まず自助(自分自身と家族)、次いで共助(隣近所と町会組織)の活動が減災を生み出す基本です。公助が来るまでにはかなりの時間を要します。減災対策を作るに当たっては、現在住んでいる地域、家族の勤務・通学先も検討条件のひとつとします。
  各ご家庭に於かれましては、どのような大災害が発生したらどうなるのかと、いろいろなケースを想定し、家族と一緒に対応策をひとつひとつ整備することが減災につながることになると考えます。
  最近、東京都は「東京都防災対応指針」を策定しました。災害の備えを固め直していくということです。私たちも防災訓練や研修に積極的に参加し、防災力を更に高めていくことが大切と思います。


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