八王子市町会自治会連合会主催による、講演会が去る2月21日(木)に八王子いちょうホールで行われ栗本町会長、6班々長浅野さん、私との3名で参加してきました。
「自分の命」及び「家族の命」を守るため何をなすべきかをテーマに、清智会記念病院理事長「横山隆捷」氏と、東京医科大学八王子医療センター救命救急センター長「新井隆男」氏の2名の方の講演が行われました。
その講演の内容を紹介します。
「横山隆捷」氏の講演ですが、緊急医療の現状が報告されました。平成23年度は、東京都において過去最高の72万4千件以上の緊急出場件数と搬送人員があり、その内75歳以上の人の割合が32%を占めるそうで、その割合は年々多くなっています。
救急車到着まで平均7分、病院選定に約32分かかっています。なぜ病院選定に約32分もかかるのか。
「患者さんの病状把握」「より適した医療機関に搬送」「患者が専門性を求める」「病院への病状報告」などが上げられます。こうしたなか自分で命を守るには予兆の段階で早めに来院する。医者にかからない人ほど大きな病気を抱えて来院する傾向にある。だから早期受診が必要。待合室で苦しむ人の3%は集中治療室での治療となり、そのうちの半数の方は天国に召されるというショッキングな数字もあります。
家族の命を守る救命救急医療へは、次のような点から市民参画が必要です。
@地域力(近所力)
A高齢者は直ちに受診(様子を見ない)
B訓練(1次救命処置・自動体外助細動器の修学)
C情報(緊急医療情報)
迅速かつ効率的に医療を受けるために必要な事項を記入できるように、八王子市で「緊急医療情報用紙」が各自治会を通じ、65歳以上の方に配布されましたこの用紙を活用してください。
最後に皆さまのご理解・ご協力が重要。
現在病院はマンパワー不足、病院の機能は100%未満であり特に休日、夜間はマンパワー50%未満であることを認識してもらいたい。東京都は「何時でも何処でも等しく救急医療を受けられる」と言う目標を掲げています。町会自治会主催の催しに対して、本人と共に家族で参加して行くと言う姿勢により自助共助が有効に働き、そのことによってまさに命は尊いと言えるのではないでしょうか、と結ばれました。
東京医科大学八王子医療センター救命救急センター長「新井隆男」氏の講演内容は、都の新しい政策「東京都災害医療協議会」のことでしたが割愛させていただきます。