web版 第25-12号(No125)

  ダンボールコンポスト奮戦記 その3  リサイクル推進委員 大島錬三

 ダンボールコンポストを開始し、本日(12月17日)を以って70日目ですが、今のところ順調に堆肥化は経過しております。
  10月27日(日)の午後2時から由木中央市民センターに於いて、ダンボールコンポストのアフターフォロー講座がありました。約20名が参加し、各自宅から持ち寄ったコンポストを見ながら「硬さによる水分量の比較評価」、そして熱心な質疑応答があり有意義な講座でした。講師は福岡市の本部・循環生活研究所でカウンセラー教育を受けた川崎市の主婦二人が、ダンボールコンポストのかんどころをスライドで説明し質問を受けていました。
  全国の各市に展開しているダンボールコンポストは、指導員を各市ごとに大勢養成しないとスピード普及は難しいと思いました。八王子市でもこのような指導員(アドバイサーとも言う)育成を検討しているとか。
  八王子市に於けるダンボールコンポストの普及活動は始まったばかりです。9月下旬に下柚木町会で講習を受けた世帯へ「市の関係者」がフォローアップを兼ねた訪問を2度行い、実施現場を診ながらの指導は大変役立ちました。

  次にその後の奮戦状況を報告します。

投入した生ごみとその消化について
  生ごみは毎日200〜300cを投入していますが、ぬか漬けと同じように酸素の供給が必要なので毎朝、全体を移植べらでかき混ぜてから真ん中辺りに生ごみを入れ、そこを更にかき混ぜます。時間にして1〜2分です。

コンポストの温度
  冬季になったせいか、コンポスト温度は20℃前後で、米ぬか(約100cc)を加えた翌朝が25〜30℃です。12月になって低温気味のせいかコンポスト量が1割位多くなったような感じです。温度に比例して発酵菌の活動が鈍り生ごみの消化は鈍る筈です。朝の気温がマイナス5℃位になったら夜間のみのダンボール箱を上からかぶせる保温対策が必要?かも。

ムシの正体と発生状況
  体長約10oのうじ虫たち数百匹は相変わらず元気に動きまわっています。うじ虫の正体は不明ですが、羽化した小さな蛾を観察した結果、玄米についてくるノシメマダラメイガ(注1)のようです。その根拠の一つは、我が家では秋になると家庭用精米機からこの蛾とそっくりな蛾が発生し時々居間を飛び回っています。自家製米ぬかを週2回位継続し与えたので「米ぬかの卵→うじ虫→蛹→蛾」と推測しました。
  また、体長20oの幼虫たち数十匹は、羽化した成虫を観察すると便所アブ(注2)でした。この成虫は、手引書・「堆肥作りのススメ」の34・35ページにも紹介されています。

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注1;米に付く虫を調べるとほとんがノシメマダラメイガまたは黒い穀象虫(コクゾウムシ)です。写真@は成虫で体長が約10o、羽根を広げると約15o。写真Aは幼虫です。
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注2;便所アブ(アメリカミズアブ)とは、体長10〜20oの黒いアブ(写真B)で、このアブは人を刺したりしません。帰化昆虫ですが、各地に広く分布しています。幼虫(写真C)は、有機物(生ごみ)、人畜の糞、腐葉土などが豊富なところに発生します。ミミズ箱、堆肥箱には必ずといっていいほど発生するためエコロジーな人には嫌われています。

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