デル株式会社

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ダンボールコンポスト奮戦記 その6

   リサイクル推進担当 大島錬三
 ダンボールコンポストを開始し、本日(3月18日)を以って160日目。八王子の寒さに負けず冬を乗り切ったようです。

●ここ1ケ月の生ごみ投入の様子
 コンポストの温度が20度以下になると生ごみの消化力がかなり弱くなったように感じます。そこで20℃前後を目安に、下がると米ぬか約100?か廃食用油約50?を加え、翌日のコンポスト温度が30℃前後となるようにしています。これらの添加は3~4日ごととなりますが、この対策の効果からかコンポストの総量増加はありません。まあ順調に推移と思われます。

●生ごみ投入の完了時期について 
 今日までの生ごみ総投入量は40㎏位かな?と推測しています。生ごみを毎日計量している訳でないし、例え計っても水分量がごみごとに異なるため正確性には欠けます。生ごみ投入の可能な量の目安は50㎏と教えられましたので、そろそろ終了時期を見定めることが必要となって来ました。
 3月初旬、市のごみ減量対策課から「たい肥提供のお願い」と「ダンボールコンポストの入手方法」の連絡と一緒に「ダンボールコンポストの熟成」についての指導がありましたので、次に報告します。

★ 熟成とは
 ダンボールコンポストで作ったたい肥を、肥料として使えるようにする最後の作業です。熟成させずにこのまま肥料として使うと、発生する熱、ガス、酸などが作物の根を痛めます。また、微生物が土中の窒素や酸素を使い果たし、作物の生育が悪くなります。
そこでダンボールの中で、あらかじめ分解しやすい成分は分解させ、吸収しやすい安心な肥料分に変えます。こうした熟成期間が1ケ月ほど必要です。

★ 熟成に入るタイミング
・分解が進まなくなったときの対応策を試しても分解せず、中身が黒くなってベタベタ・ゴロゴロ状態になったとき。
・入れた生ごみの総量が50㎏を超えて分解の速度が遅くなったとき。
・入れた生ごみの総量が50㎏には届いていないけれど、1~2ケ月後にはたい肥として使いたいときは、少しもったいないですが熟成に入ってもよいでしょう。

★熟成のしかた
 熟成に入るという日に、ここで初めて水を500~1000?(ペットボトル1~2本程度)加えます。これは(もう生ごみを入れないので)生ごみからの水分補給がなくなり、必要な水分(約60%)を保てないからです。そして隅から隅まで、ていねいにかき混ぜて一週間おきます。
 「水を入れる→かき混ぜる→一週間おく」、これを3~4回繰り返します。生ごみの形がほとんどなくなって、水分を入れても温度が上がらなくなれば、熟成完了です。
 残った分解しにくい生ごみは土に入れるとゆっくりと分解され、作物に害を与えることなく、フカフカな土(団粒構造)に変えてくれます。すぐに使わないときは、乾燥させてビニール袋に入れ、口をしっかり閉じて保管します。 

★ たい肥の使い方
植木鉢やプランターでは、たい肥に対して3~4倍の土を混ぜて使います。
使い古した土も、ポリ袋に入れ、水を加えて密封し、一週間ほど日に当て消毒します。その後乾燥させ、根っこなどをフルイで取り除くと、用土としてまた使えます。古い土も捨てないでたい肥と混ぜて使ってください。
畑では、1㎡にたい肥1㎏程度まぜてください。根の伸びる方向に置く待ち肥え(穴肥・溝施肥など)で使うと、少ない量でも有効に使えます。

★ 生ごみたい肥の豆知識
人間の食べものには、体を作るいろいろな栄養が含まれています。それは植物にとっても必要なもので、窒素、リン酸、カリという3要素のほかに、カルシューム、マグネシューム、硫黄、亜鉛など多くのミネラルがあります。生ごみからは、それらを含んだ栄養分たっぷりのたい肥ができます。

(指導;ダンボールアドバイザー・八王子)

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