web版 第18-11号(No40)
   
  巨大災害から命と暮らしを守る

自助・共助・公助について その2

                        下柚木防災会 情報班 大島 錬三

 前回、その1「自助」で瀬戸カトーリーヌさんのお話をしましたが、「その2」でも自助のお話しを続けます。

 大抵の人は巨大災害があったとき 「公助7割・自助1割」(共助2割)と思っているそうですが、実際はその反対で「公助1割・自助7割」が現実だそうです。

 私たちが住む下柚木周辺の人口は、八王子市55万人、隣接する日野市17万人、多摩市14万人、相模原市67万人、町田市17万人と計170万人もの人々が住んでいる人口過密地帯です。

 もし大地震が起きると、道路の寸断や停電による信号のストップなどで救援活動が阻害され数日間は陸の孤島と同じでしょう。

個人的には、どう考えてもこの大型人口では、「公助1割」もおぼつかないと覚悟せざるを得ません。

市の救急食料の備えが由木中央小にあるといっても、越野や松木・上柚木の一部を含めてが対象ですから1日か2日分でしょう。

 そこで自助が大切となる訳ですが、各人の日頃の「災害に対する備え」が自分や家族の被害を最小限(減災)にくい止めてくれます。

 我が家を耐震構造に改善することも必要ですが、まずは出来ることから始めましょう。

例えば、家族の行き先ですが、毎朝に「今日はどこどこへ行き何時頃帰宅」とかの会話や「大地震が起きたら、とっさの行動をどうする」とか「倒れやすい家具の点検」「緊急避難の持ち出し品」など、やれば出来そうな対応についてです。

 今、注目されているのが「マイカーを避難所代わりに」ということです。 平成16年秋に発生した中越地震では、多くの方々がマイカーをテント代わりに生活していた風景をテレビで見ました。

ガソリンをなくなる寸前まで使わず、災害に備え、いつでもメーター半分は残そうという習慣の方が増えてきました。

ハイブリットカーなら充電池が大きく頼もしくてなお良いでしょう。

 ごみの話しですが、床下浸水すると各家庭からの廃棄物が平均0・6トンも出るそうです。

 例えば、エアコンの室外機を置くときに地上より60cm位高く設置すれば、大方の水害から被害を守れるそうです。

 日本の河川や下水道は、1時間の降雨量を最大50mmと想定し設計されているそうで、地球温暖化の影響から集中豪雨がめずらしくないこの頃です。

ですから河川や下水道の改修工事で、もう家屋浸水がないと思うのは早計です。

大栗川が氾濫する位のときは湯殿川や他の河川も氾濫し、市のごみの処理も大変となります。

大地震のときも同様で、対策すれば倒れなくなくて済むはずの家電製品や家具が壊れ各家庭から沢山出たら、市のごみ処理施設がパンクし暫らくの間、回収は難しいでしょう。

環境保全を考えれば、自宅のモノが壊れるのは自己責任だからと済ませず、「資源を大切に」の気持ちを常に持ち続けたいものです。

 最近は、天災の被害を完全に防ぐことはコストの面から不可能に近いとの考え方から、被害を最小限に止める「減災へ向けて」が定着しています。

 これを機会に「我が家の減災」について身の回りをチエックし、減災活動へ結び付くような意識に変える努力を心がけましょう。

(次号へ続く)

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発行 下柚木町会  編集 下柚木町会広報部  simoyugi@inr-hat.jp

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